側弯症とリッサーサイン

リッサーサイン(リッサー徴候)とは

リッサーサインは、レントゲン検査で骨盤の骨化の程度を評価し、骨の成熟度を判定する指標です。
特に側弯症の治療において、成長の程度を把握し、治療方針を決定するために用いられます。

リッサーサインの段階

リッサーサインは、骨盤の腸骨稜(ちょうこつりょう)の骨化の程度を0から5までの6段階で評価します。

骨化が進むにつれて段階的に数値が大きくなります

  • リッサー0 : 骨化が全く見られない状態。
  • リッサー1: 腸骨棘上部前部(前外側)骨端線の骨化(25%)、腸骨思春期前または思春期初期に見られる
  • リッサー2:腸骨骨端線の50%骨化 、骨化は腸骨翼の半分まで広がる 、成長スパートの直前or成長スパート中に見られる
  • リッサー3: 腸骨骨端線の骨化が75%。成長の鈍化を示す
  • リッサー4: 100%骨化、腸骨稜との癒合なし。
  • リッサー5: 腸骨骨端線が腸骨稜に癒合する。骨化が完全に終了した状態。 成長の停止を示す。
  • 「 Risser 0」と「Risser 5」は、どちらもX線写真で骨化中心が見られないという点で似ています。この2つは 年齢 で区別できます。Risser 5の青年では、腸骨に成長板の開口は見られず、16歳(女性)または18歳(男性)以上になります。一方、 Risser 0の小児では 、腸骨の大部分に成長板の開口が見られます。

リッサーサインと側弯症

側弯症の治療において、リッサーサインは以下の点で重要です。

  • 成長予測:リッサーサインの値が低いほど、成長段階にあると判断され、側弯症の進行リスクが高いとされます。
  • 治療方針決定:リッサーサインの値を参考に、装具療法などの治療を始める時期や、装具を外すタイミングを決定します。
  • 治療効果の評価:リッサーサインの経時的な変化を観察することで、治療効果を評価します。

リッサーサインとコブ角

側弯症の診断には、レントゲンで脊柱の曲がり具合を測定する「コブ角」が用いられます。
リッサーサインは骨の成熟度を評価する指標であり、コブ角とは異なる概念です。
しかし、リッサーサインとコブ角は、側弯症の治療方針を決定する上で、互いに関連する情報として用いられます。

リッサーサインの重要性

リッサーサインは、側弯症の治療において、成長の予測、治療方針の決定、治療効果の評価に不可欠な指標です。
特に、思春期における側弯症の治療では、リッサーサインの評価が重要になります

悪化予測計算式

{cobb角-(3×Risser)}÷年齢

※ cobb角:角度、Risser:0~5

リッサーサインとコルセット

女子では 10-11 歳ぐらいに骨化が始まり、18 歳前後にリッサー5に変化して完全に骨化が完了した状態になります。

初診時にリッサ―サインが3以下の場合(およびCobb角およそ20°以上の場合に)側弯装具を処方します。