心理的側弯
「心理的側弯(しんりてきそくわん)」とは、構造的な背骨の変形や異常だけが原因ではなく、心因的・精神的な要因によって背骨が傾むく状態を指します。
これは医学的には正式な診断名ではありませんが、臨床現場では「機能性側弯」「仮性側弯」「姿勢性側弯」などと関連づけて使われることがあります。
実際、臨床現場では下記の人は、改善がかんばしくありません。
・受験期
・学校が楽しくない
・親がうるさい(過干渉)
・親が子供を褒めない
・照れ屋
・気を使いすぎる子
・緊張しやすい子
・しゃべらない子(あいさつしない子)
■ 心理的側弯の特徴
- 姿勢の変化や筋緊張によって背骨が一時的に曲がる
- 強いストレス、不安、トラウマなど心理的要因が背景にある
- 本人は無意識のうちに体をかばったり、片側に傾けるような姿勢をとる
- 意識的な姿勢改善である程度まっすぐに戻せる
■ 主な原因
- 精神的ストレスや不安
- 学校・職場・家庭での強いプレッシャー
- 不登校や人間関係のトラブル
- 心身症の一症状として
- 心理的葛藤が体の症状となって現れるケース
- 過去のトラウマや身体症状への過剰な意識
- 一度の腰痛やケガを過度に意識し、姿勢が偏る
■ 一般的な対応方法
- 心理的ケア(カウンセリングなど)
- リラクゼーションやストレス緩和
- 正しい姿勢指導と日常生活での改善
- カイロプラクティックや整体による筋緊張の緩和
- 必要に応じて心療内科や精神科の連携
■ 整体・カイロプラクティックの視点から
心理的側弯の場合、背骨や骨盤そのものの構造異常はないため、筋肉の緊張やアンバランスな使い方を整えることが有効です。また、安心感を与えるような施術や、本人がリラックスして話せる環境づくりも大切です。
■ まとめ
心理的側弯は、一見すると側弯症のように見えますが、根本の原因は心のストレスや心理的な影響です。
単なる姿勢の問題と見なさず、心と体の両面からアプローチすることで、自然に改善するケースも多く見られます。