腱鞘炎

腱鞘炎とは

腱鞘(=腱の外側をさやのように包む組織)の炎症。
指をよく使うピアニストなどの職業病として知られる。

①短母指伸筋腱(たんぼししんきんけん)
 主に母指を伸ばす働きをする腱の一本です。
②長母指外転筋腱 (ちょうぼしがいてんきんけん)
 主に母指を広げる働きをする腱の一本です。
③腱鞘 (けんしょう)
 ①と②の腱が通るトンネルです。

腱鞘炎の症状は

・子供を抱っこするときが痛い
・調理するときが痛い
・床に手をつけない

痛みが出るのは、親指の腱(尺側)側です。

あなたが腱鞘炎かチェック

フィンケルシュタイン検査で
親指を握りこんで小指側に倒すと痛みが起きるかどうかを調べます。

腱鞘炎の治し方

①短母指伸筋腱の調整

起始は尺骨と橈骨の間から筋が出ているので30秒シンアツシンでゆるめます。

短母指伸筋(たんぼししんきん)

起始 橈骨の遠位後面 停止 母指の基節骨の骨底

②長母指外転筋腱(主に母指を広げる働きをする腱の1つ)

長母指外転筋(ちょうぼしがいてんきん)

起始 橈骨と尺骨の中部後面 停止 第1中手骨近位骨底

③ 腕橈骨筋の調整

腕橈骨筋(わんとうこつきん)

起始 上腕骨外側下部 停止 橈骨茎状突起

④尺側手根屈筋の調整

尺側手根屈筋(しゃくそくしゅこんくっきん)

起始 上腕骨内側上顆と尺骨近位後面 停止 第5中手骨底、豆状骨、有鈎骨

まれにテーピング

まとめ

フィンケルシュタイン検査で、最初より痛みが軽減していればOKです。